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体重を支え、歩き、立つ股関節 |岡崎市四ツ葉鍼灸接骨院
冬の寒さも一段と身に沁みり、
活動をするにはなかなか気が向かない時期ではありますが、いかがお過ごしでしょうか?
おはようございます。岡崎市四ツ葉鍼灸接骨院です。
今回は、股関節についてお話ししていきたいと思います。
〇股関節の役割について |岡崎市四ツ葉鍼灸接骨院
股関節は、大腿骨の骨頭と骨盤の寛骨と呼ばれる骨が関節をつくっています。
構造としては、球関節とよばれる形状になっており、
肩関節と同様に大きな可動域があります。
股関節では、大腿骨の骨頭の2/3が覆われており、体重を支えています。
歩行時では体重の2~3倍、階段の昇り降りでは約5倍の力が加わります。
〇股関節の疾患について |岡崎市四ツ葉鍼灸接骨院
変形性股関節症や発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)、大腿骨骨頭壊死などがあります。
〇変形性股関節症
軟骨の退行性変化をおこし、発症します。
例えば、軟骨の変性では、加齢や肥満などの状態から、
股関節に機械的負荷が加わり軟骨の変性が生じます。
また、機械的負荷により、股関節を形成している軟骨部分や関節包、靭帯などに炎症が生じます。
そのため、変形や痛みといった症状が出てきます。
股関節は構造上、年齢を重ねていくうちに股関節の角度も強くなり、
負担がかかりやすく、軟骨が徐々にすり減り、変形や痛み、炎症が起こってきます。
足の付け根や臀部、膝部にこわばりや、
歩き始めや長時間歩いたとき、階段の昇り降りに痛みが生じます。
炎症が強かったり、関節唇に損傷があると強い痛みが生じます。
症状が進むにつれて痛みが強くなり、日常生活の制限も増えてきます。
〇発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)
生まれたときに大腿骨と骨盤の位置関係が悪く、股関節が脱臼しています。
乳児期の段階から両脚の長さの違いや、仰向けになった状態で膝を曲げると左右で高さが異なったり、
脚を伸ばした時に大腿部のシワが左右で異なる状態が見られます。
また、脱臼した状態が残ったままだと、関節が不安定で、歩行ができなかったり困難になることがあります。
〇大腿骨頭壊死
股関節を構成する大腿骨の骨頭の一部に血が通わなくなり、壊死します。
大腿骨の骨頭の骨折や股関節脱臼の後に発生することがあります。
糖尿病(2型)や腎臓病、アルコール依存症などの生活習慣から起こるものや、
ゴーシェ病といった遺伝性疾患から起こるものもあります。
また、膠原病の合併症として発生することが多くみられます。
症状は、大腿骨頭が壊死している段階では症状がみられません。
壊死が起きて大腿骨に負荷がかかっていくと、数か月~数年かけて大腿骨頭が潰れていきます。
潰れることにより、股関節に痛みが生じていきます。
股関節を内側に捻ると痛みが増強することが特徴です。
股関節痛の他にも腰、膝、臀部にも痛みが起きたりします。
まとめ |岡崎市四ツ葉鍼灸接骨院
股関節は身体を支える大きな関節であることから、日常生活の中で負担がかかりやすく、
筋肉や靭帯、関節が強張ったりして痛みがおこることが多いです。
股関節に限らず痛みや違和感を放置していくと、
将来、変形がおきたり、骨頭の壊死といった症状が出てしまうと、
歩行や立つ、座るといった日常動作が困難になったりするので、
放置せずしっかりと治療することが大事になります。