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膝の痛みについて(靭帯損傷)!|岡崎市四ツ葉接骨院
残暑が長く続き、まだまだ夏の暑さは残りそうですがいかがお過ごしでしょうか?四ツ葉鍼灸接骨院です。
今回は膝の靭帯損傷についてお話をしていきたいと思います。
膝を構成する骨|岡崎市四ツ葉接骨院
太ももの骨の大腿骨(だいたいこつ)、下腿骨といわれるスネにあたる脛骨(けいこつ)、脛骨のとなりにある腓骨(ひこつ)の2つと、
膝のお皿である膝蓋骨(しつがいこつ)の4つから膝が構成されています。
膝の関節|岡崎市四ツ葉接骨院
大腿骨と脛骨の間にある大腿脛骨関節、大腿骨と膝蓋骨の間にある膝蓋大腿関節があり、
大腿脛骨関節では、膝で一番体重の負担がかかるところになり、膝蓋大腿関節では、
膝関節を曲げたときに大腿骨の上を膝蓋骨が滑る役割をしていて、膝を深く曲げたときに負担がかかってきます。
膝の軟骨|岡崎市四ツ葉接骨院
膝の軟骨には半月板と呼ばれる線維軟骨があり、関節を支え、クッションの役割を果たす軟骨があります。
膝の靭帯|岡崎市四ツ葉接骨院
膝の靭帯には膝の前方への移動を制限する前十字靭帯、
前十字靭帯とクロスして後方への移動を制限する後十字靭帯、
膝の内側にあり外方向への移動を制限する内側側副靭帯、
膝の外側にあり内方向への移動を制限する外側側副靱帯の4つから構成されています。
膝周りの筋肉|岡崎市四ツ葉接骨院
膝周りの筋肉には、前方にある大腿四頭筋、後方にあるハムストリングスがあります。
大腿四頭筋は大腿直筋、内側広筋、中間広筋、外側広筋からなり、膝を伸ばすときに使う大きな筋肉です。
ハムストリングスは大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋からなり、膝を曲げるときに使う大きな筋肉です。
この筋肉が硬くなると膝の動きが悪くなりやすいです。
膝前十字靭帯損傷(ACL損傷) |岡崎市四ツ葉接骨院
前十字靭帯は脛骨の前方への不安定性と下腿骨の内旋や過伸展の制御をしています。
急激なストップやジャンプといった際に脛骨が前方へ行くのを防いでいます。
その為、ACL損傷をきたすと、前方への不安定性や、膝崩れが起きやすくなります。また、脛骨が前方に亜脱臼することで半月板にストレスが加わり半月板損傷も合併症として起こることがあります。
発生機序としては外反ストレスや過伸展が強制でおこります。
症状としては腫脹や疼痛が起こり、関節可動域が制限されたり、痛みのため歩行ができなくなることがあります。
ラックマンテスト、前方引き出しテストで健側と比べて膝が前方に出たり、エンドポイント(正常であれば脛骨が靭帯によって前方へ行かないように止まる)の消失がみられたら陽性になります。
激しいスポーツや運動といった膝に掛かる負担が大きい方は外科的治療を、活動が低いスポーツや運動の方は保存的治療を選択することがあるので、医師と相談するのも大切です。
膝後十字靭帯損傷(PCL損傷) |岡崎市四ツ葉接骨院
後十字靭帯は脛骨の後方への不安定性を制御しています。
後十字靭帯損傷は膝を屈曲位の状態から膝前面を打撲する動きで起こります。
症状としては腫脹や疼痛が起こり、関節可動域が制限されたり、歩行ができないこともありますが、時間の経過とともに軽快していきます。
サギング徴候がみられ、仰向けで寝た際に膝を屈曲させると健側より脛骨が後方に落ち込んで見えると陽性になります。
3〜6ヶ月の保存的治療で軽快することがほとんどの為、外科的治療をすることは多くはない。
膝内側側副靭帯損傷(MCL損傷)、膝外側側副靭帯損傷(LCL損傷) |岡崎市四ツ葉接骨院
内側側副靭帯は外反に対する制限と外旋の制限、外側側副靭帯は内反に対する制限と内旋の制限をします。
側副靭帯の完全断裂の場合、ACL損傷やPCL損傷を合併することが多くみられる。
発生機序としては膝に大きな外反力、内反力がかかったときに起こります。
症状としては損傷部での圧痛、靭帯に沿った圧痛がみられ、損傷の程度にもよりますが、不安定感や疼痛によって関節可動域の制限も出てくる。
基本的に保存療法で軽快することが多いです。ACL損傷やPCL損傷を合併する場合は外科的治療も行うこともある。
外反ストレステスト、内反ストレステストでストレスを加えたときに不安定感がみられると陽性になります。
膝の靭帯損傷は痛みが起こりやすく歩行が困難になったり、腫脹のため関節可動域に制限もかかりやすくなります。
また、靭帯損傷を起こしたときに複数の靭帯を損傷することも多くあり、怪我の程度が強くなりやすいです。
損傷の程度によりますが、保存的治療を行う場合と外科的治療を行う場合があります。
膝の病態には靭帯損傷以外も多く有りますので、何かお困り事がございましたらご相談くださいね。