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手の傷害について |岡崎市四ツ葉鍼灸接骨院
皆さま、こんにちは。四ツ葉鍼灸接骨院です。
今年も夏がとても暑いですね。コロナも増えていて、なかなかマスクも外せないですね。
こうなると、なかなか外出したりするのも億劫(おっくう)になりますね。
今回は、手・指に関するお話をしていこうと思います。 |岡崎市四ツ葉鍼灸接骨院
手・指には巧緻性(こうちせい)といって、器用に物を使う動き(手先の器用さ)のことをいいます。
掴む、切る、貼る、折る、結ぶ、巻く、捻るなど・・・。
多くの動きが手・指にはあります。
そのため、手・指を怪我してしまうと生活にも影響が多く出てきます。
手・指のケガについて |岡崎市四ツ葉鍼灸接骨院
・手関節中央部の痛み
キーンベック病・・・手根骨の月状骨が血行障害により、壊死を生じる状態のことを言います。
手関節痛や月状骨背側の圧痛、可動域制限、握力低下が見られます。
手根不安定症・・・手根骨をつなぐ靭帯が断裂、弛緩して手根骨の配列が乱れた状態のことを言います。
手関節の捻挫後に発生する慢性的な疼痛と握力低下や、可動域制限、不安定感などが見られます。
ガングリオン・・・関節包から生じる粘液が腫瘤(コブ)になり、手関節背側に無痛性の腫瘤が増大することが多いです。小さなガングリオンでは腫瘤を蝕知できず、慢性的な痛みがでることがあります。
手背に限局した圧痛が見られます。
・手関節尺側部(小指側)の痛み
TFCC(三角線維軟骨複合体)損傷・・・手関節の尺側を支える重要な働きをしています。
手関節での緩衝作用や、前腕の回内・回外作用で安定した働きが出るようにしています。
TFCCの中心は関節円板でできていて、損傷を受けやすい部位となってます。
そのため、この部位を痛めると、遠位橈尺関節(手関節付近の関節)が不安定になり、
尺骨頭が脱臼や亜脱臼をおこします。
症状としては、手関節尺側部に限局した疼痛があり、手関節を動かした際に疼痛が誘発されます。
特に、尺屈時や、回内・回外運動時に痛みが出ます。
尺側手根伸筋腱脱臼・・・尺側手根伸筋腱が尺骨溝からそれて脱臼をする状態です。
回内・回外運動時に脱臼が見られますが、多くの場合で回外と尺屈をすると脱臼が誘発されやすいです。
新鮮例ではギプス固定を行い、慢性化していると手術を行うこともあります。
・手関節橈側部(親指側)の痛み
ド・ケルバン病・・・手関節にある筋区画内を通過する筋腱によっておこる腱鞘炎です。
短母指伸筋腱と長母指外転筋腱の狭窄性腱鞘炎です。
慢性的な機械的刺激(つかいすぎ)が主な原因で、女性に多く見られます。
背側の第一区画に腫脹、圧痛がみられ、フィンケルシュタインテスト、アイヒホッフテストで陽性になることが多いです。
フィンケルスタインテストは、他者が手を尺屈強制させたときに、手関節の親指側に痛みが出たら陽性です。
アイヒホッフテストでは、自身で親指を包んだ握りこぶしをつくり尺屈強制したときに、親指側に痛みが出たら陽性です。
*フィンケルスタインテスト、アイヒホッフテストともに痛みが伴いやすいです。左右差を比べて明らかに痛みが強い状態の場合は疑った方が良いです。
安静を促し、治癒促進のために電気治療を行うと症状は改善しやすいです。
腱交差症候群(インターセクトシンドローム)・・・短母指伸筋腱と長母指外転筋の筋腹が、長橈側手根伸筋腱と短橈側手根伸筋腱が交差するところで発生する炎症です。
背側第一区画より近位で腫脹や圧痛、軋轢音がみられ、
特徴的な症状として、痛みのある部位を握ると握雪音(雪を握ったような音)がします。
安静と電気治療で症状は改善しやすいです。
今回あげた以外にも手関節の症状は多くあります。 |岡崎市四ツ葉鍼灸接骨院
手を捻った、ぶつけた等の外傷の場合は、まずはアイシングと安静をして接骨院にご相談下さい。
慢性的な痛みや、使い過ぎによる痛みも放置しているだけでは、
なかなか改善されませんので、一度症状を診させていただけると幸いです。